老眼鏡レンズの種類
老眼鏡レンズの種類
老眼鏡に限らず眼鏡は視力補正を目的としているので、フレーム選びも大事ですがレンズ選びも重要です。
このレンズの種類は、大きく分けると2つあります。
①単焦点レンズ
②多焦点レンズ
名前が示しているように、焦点が1つのものを単焦点、2つ以上あるものを多焦点と呼んでいます。
通常の眼鏡であれば、単焦点レンズで充分、視力補正として使用できます。
単焦点の老眼鏡のレンズは、近くにしか焦点が合いません。
メガネをかけたまま遠くを見ると、ぼやけます。そのため、近くを見る作業に向いています。
この単焦点レンズも、用途により「近視」「遠視」「乱視」などの種類があり、多焦点レンズより視界が広いのが特徴です。
さらに、近用単焦点メガネ、近用ワイドメガネ、中近両用メガネ、遠近両用メガネの4種類についてみていきましょう。
●近用単焦点メガネ
近用単焦点メガネは、お手元専用のレンズでお手元の左右の幅が最も広く見えるレンズです。100円ショップなどで大量に売られている老眼鏡で、30cm前後の距離に視点を合わせる場合に適しているため、本や新聞を読んだりするのに便利です。しかし、近距離以外ではぼやけてしまうので中距離・遠距離を見る場合は、遠近両用メガネが必要となります。
●近用ワイドメガネ
近用ワイドメガネは、別名「近近型」と呼ばれるデスクワーク専用レンズです。
新聞全面を卓上に広げた状態で、焦点を合わせることができます。
お手元の資料からパソコン画面までの視野もあまり顔を動かさずに広く見ることが出来るので、パソコン等のデスクワークに適しています。しかし、中距離・遠距離を見る場合は、遠近両用メガネが必要です。
●中近両用メガネ
中近両用メガネは、別名「室内用レンズ」と呼ばれています。
屋内の3~4mまで見ることができて、テレビを見たり、料理、掃除などをする時に適しています。中距離・遠距離を見る場合は、遠近両用メガネが必要になりますが、室内にいる場合は、中近両用メガネで十分な場合が多いので、頻繁にメガネをかけ替える必要がありません。
●遠近両用メガネ
遠近両用メガネは、遠くから近くまで見ることができる便利なレンズです。
遠距離と近距離の両方をカバーしているため、用途によってメガネの面倒なかけ替えをしなくて良いのです。
しかし、レンズの構造が上から順に、遠用、中間、近用となっていて、慣れるまでは時間がかかります。従来のものは、近距離での長時間作業には向いていなかったですが、最近では、手元の作業がしやすい「中近重視タイプ」や、遠くの視界がよりよく見える「遠用タイプ」のものもあります。
老眼鏡の度数は?
老眼鏡の度数は、
+1.00、+1.50、+2.00、+2.50、+3.00、+3.50、+4.00、+4.50
までが一般的です。
また、年齢の目安は、
+1.00が40~15歳、
+1.50が45~50歳、
+2.00が50歳~55歳、
+2.50が55~60歳、
+3.00が60~65歳、
+3.50が65~70歳、
+4.00が70~75歳、
+4.50が75歳
以上だそうです。
老眼鏡の選び方
老眼鏡をご使用になるシーンやスタイルに合わせて、老眼鏡を選ばれるとと良いでしょう。
例えば・・・
●ご自宅のリビングや寝室など、ちょっとしたとき
→安価なタイプの老眼鏡
●お仕事・お出かけのとき
→携帯性に優れた老眼鏡
●読書など長い時間使うとき
→処方箋レンズを入れた老眼鏡
老眼鏡にはペーパーグラスに関わらず様々な形態のものが存在します。
100円ショップやドラックストアに売っている安価な既製品タイプの老眼鏡から、携帯性など機能性に特化した老眼鏡、眼鏡専門店で通常のメガネフレームに老眼用レンズを入れて作る老眼鏡まで、その種類は多くあります。一度眼鏡店へ足を運んでみたり、お近くの百貨店や眼鏡店などで様々な老眼鏡を試着されると、満足のいく老眼鏡選びが出来るかもしれません。
ポイントとしては、1つのメガネですべてが補えるものではないということを理解することです。フレームだけでなく、対象物までの距離に合わせて必要とするレンズの度数が違ってきます。読書などの決まった距離であれば単焦点の老眼鏡で大丈夫です。かけたまま室内などでも使いたいなら中近、車の運転もできるようにということなら遠近両用といった選び方ですね。
100円ショップの老眼鏡は使えるの?
人間の視力は左右で違います。既製品の老眼鏡は左右同じ度数のため、長時間使用すると目に疲れが出る場合があります。100円ショップの老眼鏡はあくまで緊急用に使用すると良いでしょう。
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