眼鏡とコンタクトレンズの違い

眼鏡とコンタクトレンズの違い

眼鏡とコンタクトレンズとでは、度数や見え方が異なることをご存知でしたか？
コンタクトレンズの場合は目にピッタリとくっついていますが、眼鏡の場合はレンズと目の間に距離があるため、
同じ度数でも見え方が変わってくるのです。

また、眼鏡とコンタクトレンズには見え方にも違いがあります。
コンタクトレンズは眼鏡に比べて、視野が広く、視界の周辺の歪みがほとんどなく、スッキリして見えます。
そして何より汗や湯気でレンズが曇ることもありません。

眼鏡とコンタクトレンズ…度数の違いについて

眼鏡とコンタクトレンズでは、レンズの大きさや厚みにも違いがあり、同じ見え方を希望するなら、両者の度数を同じにするのではなく、少し変える方が良いです。

眼鏡と違ってコンタクトレンズは目に直接付けるものなので、眼鏡と比べると一定の度数を落とすことで同様の視力にすることができます。　レンズの度数が強くなればなるほど眼鏡ではレンズの厚みの変化が大きくなりますので、コンタクトレンズとの度数の差が大きくなります。

また、左右の度数に大きな差がある方もいますが、そのような方にはコンタクトレンズが向いています。
眼鏡では左右の度数に大きく差があると、物の大きさがそれぞれ違って見えてしまうので、両眼で見た時にはブレてしまって違和感が出てきます。それを「不同視」といいます。しかし、コンタクトレンズでは見える物の大きさはほぼ変りませんので、違和感なく見ることができます。

眼鏡は度を強くすればするほど、レンズが厚くなります。　特に、近視の場合にはレンズの周辺が厚くなりますので、見た目が悪くなるという側面もあります。

眼鏡とコンタクトレンズ…見え方の違いについて

コンタクトレンズはピッタリと目にくっついているので、見え方に歪みはほとんどありません。
眼鏡はレンズと目の間に一定の距離があり、レンズの度数によって網膜に結像される大きさに差が出るので、物の大きさが実物と異なって見えることがあり、歪んで見えることもあります。

また、コンタクトレンズは眼鏡に比べてプリズム作用が少ないこともポイントです。
プリズム作用とは、視線とレンズの中心にズレがあるとき、物が実際の位置から離れて見えてしまうことを言います。　
コンタクトレンズは目の動きに合わせてレンズも動くため、常に視線とレンズの中心が離れることがなく、ほぼ正しい距離感で見ることができます。

そして、眼鏡だと視界の端の部分がレンズから外れてしまいますが、コンタクトレンズは黒目の中心の瞳孔部分を直接覆っているため、眼鏡よりも広い視野で見ることができます。コンタクトレンズで見える視野は210度、眼鏡は120度と、その差は90度にもなるほど視野に違いがあります。

眼鏡とコンタクトレンズ…見た目の違いについて

眼鏡をかけると顔の印象がガラッと変わります。しかし、お気に入りの眼鏡をかけると、お洒落上級者に見えるかもしれません。
最近では、眼鏡男子や眼鏡女子という言葉が流行っていたり、健康のために眼鏡をかけるというより、お洒落を楽しむために眼鏡をかけるという人もたくさんいます。眼鏡は顔の一部だという名言もあるほど…？！

眼鏡は顔の印象を変えてしまいますが、コンタクトレンズは素顔の魅力を伝えることができます。

眼鏡とコンタクトレンズ…決定的な違い

眼鏡とコンタクトレンズでは、いろいろな点で違いがありましたが、1番大きな違いは安全性です。
眼鏡の場合は、装着することによって眼に傷が入ることはありません。
コンタクトレンズの場合は、障害が起きる可能性があり、それがコンタクトレンズの弱点とも言われています。

眼鏡をかけたときの見え方は、近視の場合、対象物が小さく見え、遠視の場合は逆に大きく見えます。
度数の強い近視用眼鏡を使用すると物が一段と小さく見えてしまい、適性な見え方ではなくなります。

また、レンズの端の厚みが一段と増してくるので、中心部で見ているだけならまだしも、眼を動かしてレンズの周辺で見た場合、ピントのズレが生じてモノが二重に見えたり、違和感を覚えたりします。

例えば強度近視でお悩みの方にとって、現実的に分厚い眼鏡をかけることは難しいので、度数を弱めて調整することが多くなります。これが眼鏡の弱みになってきます。

眼鏡のメリット・デメリット

＜メリット＞
眼鏡のメリットとして第一に挙げられるのは、目に対する負担が少ないことです。
コンタクトレンズとは違って、目に直接装着するものではないので、眼鏡が直接の原因で目に傷がつくなどの心配はいりません。
それに加えて、コンタクトレンズのように目がゴロゴロするといったことやケアも必要ないので、自由度が高いと言えます。

＜デメリット＞
デメリットとしては眼鏡を装着したときの視界です。コンタクトレンズと違い直接眼には触れず、眼から12mmほど離れているので、物の大きさや形が実際とは若干違うように見えてしまいます。また、眼鏡はズレやすく衝撃によって壊れやすいため、スポーツなどの激しい運動をする場面では向いていません。

近頃は「眼鏡男子」「眼鏡女子」という言葉も流行り、眼鏡をファッションとして付けることも流行っていますが、なかには眼鏡を付けることで素顔の時と印象がガラッと変わってしまうことを気にする方もいるかもしれません。

コンタクトレンズのメリット・デメリット

＜メリット＞
コンタクトレンズのメリットとしてあげられるのは、遠くまで物の大きさや形が変わらずによく見えるという事です。
また、眼鏡であれば湯気などでレンズが曇ることもありますが、コンタクトレンズの場合はその心配もなく、眼鏡より広い視野で見られることも特徴の１つです。

ソフトレンズであれば、スポーツや運動などでも外れることなく快適に使うことが出来ます。　
コンタクトレンズを付けたときの見た目の印象も重要です。周りの人からみても裸眼のときと同じような印象で見られます。

＜デメリット＞
デメリットとしては、眼に直接装着するものなので、取り扱い方を間違えると、目を傷つけてしまう危険性もあるということです。
また、ランニングコストがかかる事も大きいです。眼鏡は安価なもので5,000円ほどで購入できますし、視力が変わらない限り特別なケアをすることなく使うことが出来ますが、コンタクトレンズの場合は約3か月分にしかなりません。

コンタクトレンズは毎日使うたびにケアが必要なので、ケアをする手間とケア用品代を考えると、眼鏡よりコストがかかってしまウと言えるでしょう。

このように、両者にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、目的に合わせて選んでいくと良いでしょう。