老眼鏡を買い替えるタイミング
老眼鏡を買い替えるタイミング
老眼鏡は1度買うと終わりでしょうか?眼の状況は日々変化していくため、適度な買い替えが必要です。
果たしてどれくらいの頻度で老眼鏡を買い替えるのが良いのでしょうか?
老眼鏡の買い替え頻度はどのくらい?
個人差はありますが、度数が安定する60歳ごろまでは、約1~2年程度で度数が変化します。見えづらくなってきたら、1つ上(+0.5度)の度数を使用してみることをオススメします。対象物との距離によって見えやすさも異なります。買い替え前の老眼鏡が引き続き活躍する機会もあるので、老眼鏡は捨てずにお持ち頂く方が良いでしょう。
また、レンズの表面には傷防止や反射防止などのコーティングが施されています。そのコーティングの効果が弱まるのがだいたい2年程度と言われています。目の状態やレンズの状態次第ではありますが、2年~3年を目安にするのがオススメです。
一般的に、老眼になり始める時期は筋力の低下速度が速く、度数の進行も速く感じますが、55歳を過ぎてからは進行速度も落ち着いてきます。眼の調節力は年齢とともに弱くなるため、2年ごとに度数チェックをして、きちんと見える度数を使っているか確認することをオススメします。
老眼鏡をかけ続けると度が進む?
老眼鏡をかけてもかけなくても度は少しずつ進んでいきます。加齢が進むと老眼になる人も多いですし、今まで老眼だった人も老眼の度が進みます。老眼鏡をかけるから老眼が進むのではなく、年齢を重ねるから老眼が進むのです。
老眼は加齢による水晶体のピントの調整機能の衰えですから、老眼鏡の度数は誰でも進みます。
「進む」という表現が分かりづらいかもしれませんが、「老眼が進む=近くが見える距離が遠くなる」ということです。
無理して老眼鏡やリーディンググラスを使用しないでそのままでいると、今まで以上に眼を疲れさせて、かえって老眼が進む可能性があるとも言われています。
近視の目は老眼にならない?
老眼の加齢による水晶体の衰えは、近視・遠視・乱視にかかわらず起こります。
ただし、例えば近視の方が近眼用メガネをかけたとき、遠くは見えるが近くが見えにくく、メガネを外すと近くが見やすくなるというように、その状態は違ってきます。
「近視の目は、老眼の初期段階において、ピントの調整機能を使わずともピントをあわせる事が出来る」ということです。
近視とは、眼内に入った光が網膜よりも手前で焦点を結んでしまい、網膜にピントがあわない状態を言います。
近視の方の場合。裸眼の状態ではピントが網膜の手前で合っている状態ですので、眼鏡を外せばピントが網膜手前に合っている状態になり、近くを見るとピントは調整機能を使わなくとも遠ざかり、自然と手元を見る事が出来る。ということになります。
近視の度合いによって変わりますが、近視の度合いが-3.0程度であれば、近くを見る際に、眼鏡を外して裸眼で手元を見ると十分手元が見える可能性があります。この事から「近視の目は老眼にならない」と言われる所以かと思われます。
しかし、個人差はありますが、近視の方の場合でも、年齢によってピントの調整機能が衰え手元が見えにくくなりますのでご注意ください。
度が合わなくなったら寿命?
眼鏡の度が合わなくなった・・・その場合、フレームはそのままでレンズだけ交換するという方法もあります。
ですが、価格は、本来は当然レンズだけ交換の方が安いはずなのですが、レンズとフレームセット販売のほうがむしろ安い場合もあります。買い替えるならフレームも劣化しますからね。なんで、よほどでないかぎりは両方交換されるのが良いと思いますよ。
眼鏡を踏んでしまったりレンズが割れたりフレームが壊れてしまったら寿命?
眼鏡屋さんにはとっても申し訳ないのですが、それ以外に寿命なんてないような気がするんです、自分は。メガネがずれると目に良くないので交換を検討してください、とメガネ屋さんに言われたことがあります。確かに決して良いとは言えないとは思いますが、実際にそれが原因で目がおかしくなったという人は眼科では見たことないですから、正直メガネがずれやすいから変えるというのも……。ちなみにずれやすいメガネは、プロに頼めば調整してくださいます。
ですが、ここで逆にメガネ屋さんを擁護しますと、メガネは複数作っておくとすごく楽しくて便利なんで、お勧めですよ。気分によって変えておしゃれを楽しんだり、フレームによるかけ心地の違いを楽しんだり、いろんな所に配置しておいて忘れるのを防止したり。複数の靴を持つのとまったく同じだと思います。
意外と知らない眼鏡の寿命と長持ちさせるためのコツ
日々の生活の中でご自身の視力が変化することもありますが、一方で、フレームやレンズの劣化も眼鏡の寿命の目安となります。
眼鏡が段々とずれてきたり、掛け心地に違和感を感じたりなどがあれば、フレームに歪みが出ていたり、フレームのネジや鼻あてなどがゆるんでいたりする可能性があります。また、レンズの汚れが取れにくくなったら傷がついているサインです。レンズに傷が増えると光がにじむなどし、放っておくと目への負担が大きくなるので注意が必要です。
日常的なケアの方法としては、レンズに傷がつかないように乾拭きではなく眼鏡を軽く水洗いしてから拭くようにすることや、気付かないうちに皮脂や汗が蝶番の金具に付着して劣化が進むため、眼鏡店で超音波洗浄をすることなどが効果的です。週に一回は洗うことをおすすめします。また、レンズは熱によってダメージを受けるため、サウナなど熱い場所での利用は避けてください。
眼鏡の拭き方に関しては、左右のレンズをつないでいるブリッジを持ってレンズを左右に拭くのが正しいやり方です。
くるくると円を描くように拭いたり、片方のレンズを持ってもう片方のレンズを拭いたりするのは、眼鏡に負担がかかるためしないように心掛けましょう。
正しいお手入れ&買い換えで快適な眼鏡ライフを!
メガネは日々使うものだけに、気づかないうちに劣化し、寿命を迎えている可能性があります。正しいケアやメンテナンスの方法、レンズ交換や買い換えのタイミングを知ることで、快適なメガネライフを送ることができます。もちろんご自身の視力も日々の生活で変化することがありますので、年に一度は眼科や眼鏡店での視力測定をオススメします。
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