眼鏡サイズの表記って?
実は眼鏡のサイズ表記は独特なもので、普段はあまり気付かないところに記載してあります。
しかし、その番号は国際規格によって定められているものであり、日本だけではなく海外でも広く使われているのです。
そこで今回は、眼鏡のサイズ表記がある位置やその数字の意味などについて紹介していきます。
眼鏡選びの時にぜひ参考にしてみてください。
眼鏡のサイズ表記の意味は何?
眼鏡のサイズ表記が表す意味とは何でしょうか。たとえば、「54(四角形)19-151」という表記があるときに、54はレンズの横幅、19はブリッジの長さ、151はテンプルの長さを表しているのです。単位はミリメートルになります。
しかし、レンズの横幅については理解できるものの、ブリッジやテンプルという言葉は聞きなれないかもしれません。
ブリッジは左右のリム(レンズが入っている枠)をつないでいる部分を指します。ちょうど橋のようになっていることから、ブリッジと呼ばれているのです。
また、テンプルとはフレームの「腕」部分のことです。こめかみや耳の先まで伸びている細長いアーム部分がこれに該当します。よって、眼鏡のサイズ表記が意味するものは、レンズの横幅・左右の窓をつなぐパーツの幅・腕の長さということになります。
この3つが正確に分かれば、大体の眼鏡のサイズは理解できるはずです。レンズの横幅は目の大きさや顔の大きさ、ブリッジは鼻の位置、アームは目じりから耳までの距離に対応しています。人間の身体的な個人差に対応するために、この3つが眼鏡のサイズとして採用されているのです。ただし、この数字がそのまま眼鏡の横幅を表現しているものではなく、実際には下記のような計算式が使われているようです。
(レンズの横幅×2)+ブリッジの長さ+15ミリメートル
この計算式を使うことで、実際の眼鏡の横幅を出すことができます。さらに、レンズ幅に応じて横幅の目安も決まっており、50表記であれば総横幅約138mm、52表記で142mm、54表記で146mm、56表記で150mmが想定されます。成人男性に適しているものは、レンズ横幅表記が52から56、女性は50から54程度が一般的なサイズとなります。
眼鏡のサイズ表記はどこに記載されている?
眼鏡を新しく作ったとしても、サイズが合わなければ、毎日を快適に過ごすことは難しいです。眼鏡は体の一部と言われるように、視力を補正してくれるものなだけに、どうしても付けている時間が長くなりがちです。そんな眼鏡が少しキツかったり、反対にズレ落ちやすかったりすれば、注意が散漫になって仕事やプライベートに支障をきたすことになります。眼鏡にもしっかりサイズ表記があれば…それが分かっていたら…と感じてしまう瞬間です。
実際に眼鏡には明確なサイズ表記があるのでしょうか。
実はある部分に、しっかりと眼鏡のサイズ表記がしてあります。眼鏡のサイズはどこに表記してあるのでしょうか?
それは眼鏡のテンプル(こめかみ部分にあたりフレーム)の内側に、サイズが表記してあります。たとえば「64(四角形)29-251」といった具合の表記です。これはそれぞれの数字が意味を持っており、サイズを確認するために重要な表記なのです。
日本製の眼鏡と海外製の眼鏡、サイズ表記の違いは?
基本的に日本製の眼鏡と海外製の眼鏡では、サイズの表記に違いはありません。これは眼鏡のサイズ表記の中にある四角形が関連しています。レンズ横幅とブリッジ幅の間にある四角形は、「ボクシングシステム」という国際規格を使って表記をしている証拠なのです。「ボクシングシステム」はドイツの国家規格であり、ISO(国際標準化機構)規格としても採用されているため、日本製・海外製を問わず、多くの眼鏡で使われています。
ただし、眼鏡のサイズ表記は「ボクシングシステム」のほかにも「データムラインシステム」という表記方法もあります。「ボクシングシステム」が一般的になってからはあまり見かけることはないのですが、どの表記方法を採用しているかによって同じ眼鏡でも数値が異なるので注意が必要です。テンプルの内側に四角形を挟んだ数値があれば、「ボクシングシステム」を採用しているという証拠なので、仮に四角形が見当たらない場合はお店の方に確認しましょう。
眼鏡のサイズは実はアクセシビリティを左右する重要なもの
今回は眼鏡のサイズ表記について紹介してきましたが、結構目立たない場所に表記してあるので、あまり注目されることのない眼鏡のサイズ表記かと思います。しかし、その数字は非常に大事で、実際の付け心地や眼鏡の大きさなどに関係してきます。
また、男性と女性では適応しやすいサイズも異なるので、レンズの横幅と眼鏡全体の横幅に関連性は、大まかにでも把握しておくことをオススメします。自分の身体にあった眼鏡で毎日快適な生活を送っていくためにも、眼鏡のサイズ表記には注意しながら選んでいくのが良いでしょう。
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